細径鋼管を採用した低コスト
ハイパフォーマンスの新工法
CPP工法
従来の地盤改良工法からの進化点
従来の地盤改良では、地中に鋼管杭を回転圧入させる鋼管杭工法、地中に土とセメントミルクを混ぜることでセメントの柱を作り出す柱状改良が一般的でした。
しかし、鋼管杭工法は材料原価が高く、柱状改良には硬化不良リスクや、改良体の撤去が難しく、土地の再利用が難しいという問題がありました。
CPP工法では、鋼管杭の材料原価に注目。鋼管杭は、径を補足することで材料原価は低下しますが、細くしすぎると、回転圧入時にねじ切れる恐れがあります。
そこで、CPP工法では、まず、鋼管を支える先端翼のみを回転圧入し、後から鋼管杭を入れるというアイディアで鋼管の細径化を実現。さらに複合地盤にて設計することで、従来の工法よりも杭本数、総杭長が減少。
これにより、鋼管杭ながら、柱状改良のコストを併せ持つ、極めてコストパフォーマンスの良い工法が誕生したのです。
CPP工法の特徴
1価格が安い
CPP工法では、細径化された鋼管と原地盤を支持力に織り込む複合地盤という新しい設計手法によって低価格化を実現しています。
また、施工性も良く、短工期であり、残土も発生しないため(土は若干減少します)残土処分費用等も必要ありません。
2現場がキレイで静か
セメントを使用しないために、悪天候時でも周囲の防汚対策が不要。残土も発生しないため、施工中の外観がとてもキレイで、騒音等も重機のエンジン音程度と、近隣住民からのクレーム率の低下にもつながります。
3狭小地に強い
細径鋼管を採用するメリットは原料コストだけでは有りません。材料全体がコンパクト化し、トラックで搬入出来ない場所でも人力搬入が可能です。建柱車施工も可能で、大型規制が多い都市部でも活躍します。(建柱車施工は現在最終試験段階です。施工可能業者は限られます)
4撤去が簡単
セメントを使った地盤改良では、地中に残った改良体を完全に撤去することは困難でした。CPP工法では、専用アタッチメントを使用することで、先端翼と細径鋼管双方を完全に撤去することが可能です